20140421_021: 雨宮◆3.yw7TdDMs 2014/04/21(月)01:05:06 ID:HTZW3DOCx
近隣外交は極めて重要な課題だが、現状はうまく行っていない。という事は、
状況を好転させる為に何等かの策が必要だという事だ。この事については、
2月16日の記事で相当真面目に論じたつもりだが、当然の事ながら、
右派の人たちはこういう議論に相当強く反発する。彼等の言い分は簡単明瞭で、
要言すれば下記のように読み取れる。

1.日本は悪くない。
2.どこから見ても、相手がタチが悪い。
3.だからそんな相手に迎合する必要は全くない。
4.それで関係が悪くなるのなら、その方が正しい姿であり、そのままでよい
(関係は改善しないほうがむしろ良い)。

という事になると思う。私も、1)から3)までは「その通りかもしれない」とも思うが、
4)が大きな間違いなのだ。

そして、この際よく考えてみるべきは、このような考え方は、
大戦前の日本の指導者や大衆の考えと、本質的な点で驚く程似ているという事だ。彼等は当時こう考えた。

1.日本が満州や中国本土で利権を拡大しようとするのは当然の事で、
何も悪い事ではない。これを悪いというのなら、欧米列強は全て悪の権化だという事になる。

2.にもかかわらず、蒋介石や満州の軍閥は時代が読めず、無用な抵抗をしている。
彼等の目を開かせるには、彼我の「力の差」を見せつけるしかない。

3.欧米諸国がこれに介入しようとするのは理不尽であり、気にかける必要はない。
どうせ彼等は武力介入は出来ず、最終的には既成事実を認めざるを得なくなるだろう。

しかし、結果はどうだったか。蒋介石は屈せず、米英は日本に対する石油の供給を停止する。
(中略)
そもそも隣国同士は、関係が良好であればある程、経済的にも安全保障上でも
メリットが大きいのだから、両国とも関係を良好に保つ為に色々な努力をする(我慢もする)のが普通だ。
それなのに、現時点で切迫した利害の対立をもたらしているわけでもない「歴史認識」等という問題で、
日本と中・韓の関係が険悪になっているのは、一体どういう事なのだろうか?
(中略)
今は、これまでは韓流ドラマのファンだった人たちまでが、次第に「嫌韓」に傾いてきていている。
その事は、もうそろそろ全ての韓国人に分かって貰わねば困る。
安倍首相の復古主義的な傾向や右傾化を警戒し批判すべきは、日本人であって外国人ではない。
韓国政府やメディアが口汚く罵れば罵る程日本の右派は力を増すというのが皮肉な現実だ。
(中略)
だから、「もう面倒くさいから、何を言われても放っておくしかない」
と割り切りたくなる日本人は多いだろう。要するに「スルーする」という事だ。
(中略)

(続く)

http://blogos.com/article/84848/

続きを読む