no title1: ねこ名無し ★@無断転載は禁止 2016/10/30(日) 06:42:37.30 ID:CAP_USER
 李元鐘(イ・ウォンジョン)韓国大統領秘書室長の発言が物笑いの種になった。先の国政監査で、朴槿恵(パク・クネ)大統領友人の崔順実(チェ・スンシル)氏が大統領の演説文を手直しすることは可能かと問われ、「封建時代にもあり得ないこと」と答弁したせいだ。質問をしたのは、現政権で大統領府(青瓦台)報道官を務めた与党議員だった。李室長は特別な意味を込めて「封建時代」という言葉を使ったわけではないだろう。ただ、常識が通じなかった昔を大げさに表現したのだと思っている。

 本当なら、李室長は「封建時代ならあり得ること」と答えるべきだった。封建時代は国王、領主、家臣が主従関係を結んで分権していた中世を指す。だが、これは制度的な表現にすぎず、封建時代の本質は近代と比較して初めて明確になる。近代は国民主体の国民国家と産業化を中心に法治、合理、科学、自由という価値が具現されていく時代を指す。私たちが生きる今を「現代」と呼ぶが、実際はほとんどの人が近代に形成された価値を常識として共有している。封建時代とは要するに、今の常識が常識ではなかった時代といえる。

 近代を構成する常識のうちで重要なのが、専門家による官僚制度だ。国王や「クローニー」と呼ばれる取り巻きが独断するのではなく、専門家で構成する官僚により政策が決定される制度を指す。朴正熙(パク・チョンヒ)元大統領の維新体制を「独裁」とは呼んでも「専制」とは言わないのは、専門官僚による発展国家の体制を維持していたためだ。それゆえ、学者の中には維新体制を「官僚権威主義体制」と定義する人もいる。民主主義体制になって以降も同じような規模の官僚制が維持されているのは、もっと効率的な体制を誰も考えつかなかったためだ。そのため、国民は税金を納めて膨大な政府組織を運営する。

 崔順実氏のパソコンから大統領府の文書が見つかり、李室長の発言は虚言となった。それだけが問題ではないようだ。大統領府は24日夜の最初の報道から翌日の大統領による謝罪までのほぼ19時間、沈黙していた。国民を無視していた、あるいは難局を切り抜けるための浅知恵をめぐらせていたわけではないと思う。これまでそうだったように、参謀たちも大統領の意中が分からなかったのだろう。おそらく、今も分からないはずだ。李室長の言葉を借りれば、近代官僚制の専門家ではなく封建時代の家臣なのだから。

 大統領府だけがそうなのだろうか。現政権に入ってから、政府全体がそのようになったと言われて久しい。与党代表は「私たちも演説文を作成するとき友人に話を聞く」と発言し、主君に服従する封建家臣としての面貌をさらした。実際、大統領を支持する「親朴」派という存在ほど封建的な集団がほかにいるだろうか。もう一度、李室長のオーバーな表現を借りるなら、これまで韓国の時計は近現代から封建中世に逆回りしていたのだ。

 朴大統領は24日の国会演説で「韓国は先進国の門の前に立っているが、その敷居をまたぐことができず足踏みをしている差し迫った状況にある」と述べた。「一部政策の変化、またはいくつかの改革だけでは(先進国入りは)難しいということを痛感した」とも語った。その上で、憲法を改正する意向を示した。崔順実氏に関する疑惑のいくつかが事実と判明し、この言葉を自分なりに考えてみた。なぜ私たちは先進国への敷居をまたげずにいるのか。本当に、憲法のせいなのだろうか。

 先進国と後進国を分ける重要な基準は、近代的価値の実現だ。朝鮮王朝末期から大韓帝国までの旧韓末と呼ばれた時代、知識人たちが封建の打破を根気強く訴えたのは、それが近代化・進歩の前提だったためだ。巫女の儀式で国の未来を決め、王室やその一族のために税金を自分勝手に使い、彼らのために多くの規則をことごとく否定する。そんな封建的なやり方のせいで国が傾いたと、当時の知識人たちは信じていた。甲申政変(1884年)の志士、東学農民運動(甲午農民戦争、1894年)の農民軍が10年の時間差を置き、共に王室の一族に刃向ったのはそのせいだ。封建的なものが残ったままでは未来に進めなかったためだ。

http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2016/10/28/2016102801783.html

>>2以降に続く)

引用元: 【コラム】先進国になれない韓国、本当に憲法のせいなのか 実は封建的な政権のせいではないのか[10/30] [無断転載禁止]©2ch.net

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