20140413_021: これをピンチと言わずして◆aoV9UPlvFw 2014/04/13(日)01:50:38 ID:VTtmMNaCC
【コラム】米大統領のアジア歴訪を見る韓国人の視線

米国の国防長官と中国の国防部長が北京で行った記者会見は殺伐としていた。おざなりな握手に堅く結んだ口、ひどく力が入った2人の
目つきには敵意がみなぎっていた。言葉のやりとりはさらに険悪だった。米国のチャック・ヘーゲル国防長官は、前もって堅く決意していた
ようだった。「中国と日本が衝突した場合、米国は日本を守る」とくぎを刺した。領有権をめぐって中国と日本が対立する尖閣諸島(中国名
:釣魚島)の海域で両国が衝突した場合、米国がどういう態度を取るのか、あらかじめ公に示したのだ。

中国の常万全・国防部長も「中国は、必要なら領土守護のため軍隊を使用する準備ができている」と受けて立った。中国国営の各紙は常
部長の発言として「中国は領土問題で妥協・譲歩・取引を行わず、中国軍は戦争すれば必ず勝つ」と報じた。

まさににらみ合ってうなり声を上げる獅子と虎のようだ。国益をめぐってぶつかる2人は、獅子にして虎だった。草食動物は体が大きかろうと
小さかろうと、はるか遠くから聞こえる猛獣の鳴声に震え上がる。しかし肉食動物は違う。ジャッカルやハイエナのような小さな獣も、ライオン
が狩りをしているその周囲をぐるぐる回るというリスクを冒す。ライオンの「祝宴」が終わった後には残り物が十分にあるということを、本能で
知っているからだ。国際政治はジャングルの世界だ。長期的な損益は別次元の問題だが、短期の配当は「肉食」体質の国へ優先的に回って
くる。最近の日本には、肉食動物の敏捷な計算力を感じる。

北京での米中国防トップ会談の後、東京は一安心という雰囲気だった。この約10年、尖閣諸島に対する中国の挑戦は、日本を慌てさせる
「足元の火」だった。だが実際は中国の挑戦よりも、同盟国・米国のあいまいな態度の方に気をもんでいた。今から数年前、米国の姿勢は
一貫していなかった。米国は世界の問題を共に話し合う中国と、アジア・太平洋戦略の上で最大の友軍たる日本との間で、しばしばためらい
を見せた。今回の米中国防トップ会談で米国は、そのようなためらいをはっきり捨てた。中国の前で明確に日本の肩を持ったことで、中日
衝突で発生するかもしれなかった、より深刻な介入の危険を事前に遮断したというわけだ。

少し前、米国のジョン・ケリー国務長官は「米国は尖閣の領有権について、いかなる立場も取らない。しかし現在、これらの島が日本の行政
管轄の下にあるという事実は明らか」と語った。中国が釣魚島に対する領有権を武力の誇示の形で主張する場合、日米安保条約の当事国
として事態に介入する、という立場を公に示したのだ。日本が胸をなで下ろすのも分かる。

引用元: 【朝鮮日報/コラム】 米国は日本が韓国を違法になぐりつける様子を黙って見てきた [04/12]

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