ソース(Yahoo・朝鮮日報) http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140529-00001278-chosun-kr
ショッピングモールの11階にある映画館で火災が発生したと仮定して、非常階段で1階に歩いて降りてみた。すると1階から外に出る
非常口のドアに鍵が掛かっていた。ちょうどその時、誰かが外からドアを開けた。ビルの管理人だった。管理人は「なぜこんな所に
来たのか。夜の12時を過ぎればこのドアは閉めてしまう」と、再び電子ロックで非常口を閉めてしまった。4月29日午前0時30分、
ソウル市冠岳区にある16階建ての大型複合商業施設での出来事だった。
このとき、676席規模を誇る映画館では午前1時30分に終わる映画が上映中だった。もし午前0時過ぎに同ビルで火災が発生した場合、
映画を観ている観客たちは11階から歩いて降りたとしても、1階の非常口のドアを開けることができず、閉じ込められる以外にない。
映画館からは出られたとしても、ビルの外には出ることができないのだ。
CGV、ロッテシネマ、メガボックスなどの映画館は深夜にもかかわらず数百人の観客を集めているが、こうした映画館が入居している
大型ショッピングモールの安全管理はずさん極まりない。映画館では映画を上映するたびに非常脱出通路について案内しているが、
映画館が入居しているビルの非常施設の管理はあまりにもひどかった。
4月29-30日、ソウル市内の大型ショッピングモールに入店しているシネマコンプレックス(シネコン=複合映画館)4カ所を選び、
非常施設の管理状態について調査した。
■防火シャッターの場所には店舗が
スクリーン10個、収容人数1840席のシネコンが入居しているソウルの往十里駅舎複合ショッピングセンターの4階を訪れた。
大型フードコートがあり、すぐ上の階には映画館がある。防火シャッターは4階のフロアーをちょうど半分に分けるように設計
されていた。しかし、有事の際に防火シャッターを降ろすはずの場所にはアイスクリーム店が堂々と店を構えており、
客用テーブルも六つ置かれていた。すぐ横の柱には「防火シャッターが降りる場所」と書かれたステッカーが貼られており、
床には白のペイントでシャッターが降りて来る位置も示されていたが、防火シャッターはアイスクリーム店の天井に阻まれて、
1メートルも下げられない状態だった。
ビルの1階には多数の洋服陳列台が設置され、非常エレベーターの前をふさいでいた。有事の際に5階の映画館から降りて来るため
のエレベーターには「非常時に利用するエレベーターです」という案内が書かれていたものの、陳列台があってその案内さえも読めない
状況だった。
火災が発生したと仮定して、5階の映画館から非常口を通じて1階まで駆け降りてみた。1階まで降りるのに約50秒かかったが、
1階の非常口の前にはショッピングカートと多数の箱が置かれていた。狭い空間に置かれているカートを押しのけ外に出るのに、
5階の階段から降りるよりも多くの時間を要した。
明洞の入口には地下2階、地上8階規模のNショッピングモールがあるが、同ビルの8階にも788席規模のシネコンがある。ビルの
非常階段の1階部分は倉庫状態だった。プラスチック製の大きなごみ箱と傘用ビニールの台、立看板やがらくたでいっぱいだった。
一人の人がかろうじて通れるスペースしかなかった。さらに地下1階から地上1階に上る非常階段は荷物でふさがっていて行き来
できない状態だった。
(>>2以降に続く)
ショッピングモールの11階にある映画館で火災が発生したと仮定して、非常階段で1階に歩いて降りてみた。すると1階から外に出る
非常口のドアに鍵が掛かっていた。ちょうどその時、誰かが外からドアを開けた。ビルの管理人だった。管理人は「なぜこんな所に
来たのか。夜の12時を過ぎればこのドアは閉めてしまう」と、再び電子ロックで非常口を閉めてしまった。4月29日午前0時30分、
ソウル市冠岳区にある16階建ての大型複合商業施設での出来事だった。
このとき、676席規模を誇る映画館では午前1時30分に終わる映画が上映中だった。もし午前0時過ぎに同ビルで火災が発生した場合、
映画を観ている観客たちは11階から歩いて降りたとしても、1階の非常口のドアを開けることができず、閉じ込められる以外にない。
映画館からは出られたとしても、ビルの外には出ることができないのだ。
CGV、ロッテシネマ、メガボックスなどの映画館は深夜にもかかわらず数百人の観客を集めているが、こうした映画館が入居している
大型ショッピングモールの安全管理はずさん極まりない。映画館では映画を上映するたびに非常脱出通路について案内しているが、
映画館が入居しているビルの非常施設の管理はあまりにもひどかった。
4月29-30日、ソウル市内の大型ショッピングモールに入店しているシネマコンプレックス(シネコン=複合映画館)4カ所を選び、
非常施設の管理状態について調査した。
■防火シャッターの場所には店舗が
スクリーン10個、収容人数1840席のシネコンが入居しているソウルの往十里駅舎複合ショッピングセンターの4階を訪れた。
大型フードコートがあり、すぐ上の階には映画館がある。防火シャッターは4階のフロアーをちょうど半分に分けるように設計
されていた。しかし、有事の際に防火シャッターを降ろすはずの場所にはアイスクリーム店が堂々と店を構えており、
客用テーブルも六つ置かれていた。すぐ横の柱には「防火シャッターが降りる場所」と書かれたステッカーが貼られており、
床には白のペイントでシャッターが降りて来る位置も示されていたが、防火シャッターはアイスクリーム店の天井に阻まれて、
1メートルも下げられない状態だった。
ビルの1階には多数の洋服陳列台が設置され、非常エレベーターの前をふさいでいた。有事の際に5階の映画館から降りて来るため
のエレベーターには「非常時に利用するエレベーターです」という案内が書かれていたものの、陳列台があってその案内さえも読めない
状況だった。
火災が発生したと仮定して、5階の映画館から非常口を通じて1階まで駆け降りてみた。1階まで降りるのに約50秒かかったが、
1階の非常口の前にはショッピングカートと多数の箱が置かれていた。狭い空間に置かれているカートを押しのけ外に出るのに、
5階の階段から降りるよりも多くの時間を要した。
明洞の入口には地下2階、地上8階規模のNショッピングモールがあるが、同ビルの8階にも788席規模のシネコンがある。ビルの
非常階段の1階部分は倉庫状態だった。プラスチック製の大きなごみ箱と傘用ビニールの台、立看板やがらくたでいっぱいだった。
一人の人がかろうじて通れるスペースしかなかった。さらに地下1階から地上1階に上る非常階段は荷物でふさがっていて行き来
できない状態だった。
(>>2以降に続く)
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