突出する「嫌韓」意識
歴史修正主義が産んだ変種
■□
東アジア地政学の鬼子
キャッチコピーには「ヘイトスピーチを生み出した憎悪の根源へ」とあり、「日本型の排外主義運動はいかにして発生し、
なぜ在日コリアンを標的とするのか? 『不満』や『不安』による説明を超えて、謎の多い実態に社会学からのアプローチ
で迫る。著者による在特会への直接調査と海外での膨大な極右・移民研究の蓄積を踏まえ、知られざる全貌を鋭く
捉えた画期的成果」と記されている。
ヘイトスピーチ(憎悪表現)問題を扱った出版物は少なくない。日本ジャーナリスト会議賞、講談社ノンフィクション賞を
受賞した『ネットと愛国 在特会の「闇」を追いかけて』(安田浩一著・講談社)が著名であろう。本書はそれとは異なる
スタンスに立つ。
「1990年代以降の日本は、高度経済成長期の安定的な社会構造を喪失し、グローバル化と経済の長期低落にともなう
社会の流動化が『不安』を生み出している。その不安が最悪の形で露出したのが、弱者を攻撃する排外主義である。
寄る辺なき不安を抱えた若者たちは、それを他者に対する憎悪へと変換させ、外国人排斥を訴えて街を練り歩くようになる」
2000年代以降のナショナリズムや排外主義に対する解釈の定型を著者はこうまとめ、事象の本質を見極めるのが容易
でないゆえに、新たな発見の努力よりも紋切り型の言葉に頼ろうとするものだとたしなめる。
歴史修正主義が産んだ変種
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東アジア地政学の鬼子
キャッチコピーには「ヘイトスピーチを生み出した憎悪の根源へ」とあり、「日本型の排外主義運動はいかにして発生し、
なぜ在日コリアンを標的とするのか? 『不満』や『不安』による説明を超えて、謎の多い実態に社会学からのアプローチ
で迫る。著者による在特会への直接調査と海外での膨大な極右・移民研究の蓄積を踏まえ、知られざる全貌を鋭く
捉えた画期的成果」と記されている。
ヘイトスピーチ(憎悪表現)問題を扱った出版物は少なくない。日本ジャーナリスト会議賞、講談社ノンフィクション賞を
受賞した『ネットと愛国 在特会の「闇」を追いかけて』(安田浩一著・講談社)が著名であろう。本書はそれとは異なる
スタンスに立つ。
「1990年代以降の日本は、高度経済成長期の安定的な社会構造を喪失し、グローバル化と経済の長期低落にともなう
社会の流動化が『不安』を生み出している。その不安が最悪の形で露出したのが、弱者を攻撃する排外主義である。
寄る辺なき不安を抱えた若者たちは、それを他者に対する憎悪へと変換させ、外国人排斥を訴えて街を練り歩くようになる」
2000年代以降のナショナリズムや排外主義に対する解釈の定型を著者はこうまとめ、事象の本質を見極めるのが容易
でないゆえに、新たな発見の努力よりも紋切り型の言葉に頼ろうとするものだとたしなめる。
引用元: ・【民団新聞】 『日本型排外主義』に見るヘイトスピーチ [03/26]
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