1: ねこ名無し ★@無断転載は禁止 2016/11/23(水) 00:40:47.54 ID:CAP_USER
大阪市内に小さな事務所を構え、韓国、北朝鮮、中国などと行き来して報道の仕事をしている。一緒に働いているスタッフは、ほとんどがこれらの国から来た外国人だ。
彼らが来日すると、まず私がしなければならないのは住居を探すこと。これが難儀で、「ハズカシイ」仕事なのだ。不動産屋を回って物件を見つけても、「家主が外国人不可なんですよ」と言われることが度々あるのだ。
差別だ、不当だと抗議しても、「不動産屋として差別しているわけではない」と言われる場合が多い。新たに同僚となる人たちは、入国早々に日本社会の「壁」に直面するわけで、まことに申し訳なく恥ずかしい。
在日外国人の間では、「日本には入居差別がある」というのは常識になっていると言っていい。
今年来日した外国人数は、10月末時点で初めて2000万人を超えた。大阪府には、昨年716万人が訪れている。勤め先近くの天神橋筋商店街には数年前から外国人客がとみに増え、タコ焼きを食べながら街を歩く姿もすっかり日常の光景となった。
外国人が大勢関西を訪れてくれるのはうれしいのだが、旅行者との摩擦も増え、「壁」が顔を見せ始めている。
まず外国人旅行者のマナーに対する苦言が増えた。「大勢で大声で話すので、もう来てほしくない」(天神橋筋のカフェ店)。日本橋の黒門市場の鮮魚店には「請不要〓」(触らないで)という中国語の貼り紙をよく見かける。
一方、外国人旅行者が差別的な扱いを受けたという訴えを見聞きすることも増えた。10月初め、ミナミの寿司店で韓国人客に寿司に大量のワサビを付けて出し、騒ぎになった。
外国人だとの理由で宿泊やレストランの予約を断られたというネット上の苦情書き込みも見かける。楽しむためにやって来た日本に「壁」があってショックを受けたという体験が、韓国、中国のネット上で徐々に拡散している。
外国人であることを理由にした不当な扱いは見過ごせない。それはレイシズムだというのが国際基準である。
飲食、旅館ホテル、不動産、交通機関など外国人と接触が多い業種には、何がしてはならない差別に当たるのか、急ぎ行政が核となって啓発活動をすべきだと思う。
大阪法務局の人権擁護部に聞くと「旅行者に対する差別事案があることは聞いているが、まだ特定の業種を対象にした啓発や研修はしていない」とのことだった。
これだけ大勢の外国人が仕事や旅行で来るのは、日本社会にとって初体験。外国人に日本のマナーを知らせる工夫が必要だし、迎える私たちは差別に対する感度をもっと高めたい。「壁」を作らせないために。<文と写真・石丸次郎>
■人物略歴
いしまる・じろう
1962年生まれ。アジアプレス大阪代表。朝鮮半島や中国を取材し、北朝鮮に住む人と連携して内部情報を発信している。
韓国人排斥を訴えるヘイトスピーチ。最近参加者は激減している=JR鶴橋駅前で2013年3月、アジアプレスの石丸次郎さん撮影
http://mainichi.jp/articles/20161122/ddl/k27/040/408000c
彼らが来日すると、まず私がしなければならないのは住居を探すこと。これが難儀で、「ハズカシイ」仕事なのだ。不動産屋を回って物件を見つけても、「家主が外国人不可なんですよ」と言われることが度々あるのだ。
差別だ、不当だと抗議しても、「不動産屋として差別しているわけではない」と言われる場合が多い。新たに同僚となる人たちは、入国早々に日本社会の「壁」に直面するわけで、まことに申し訳なく恥ずかしい。
在日外国人の間では、「日本には入居差別がある」というのは常識になっていると言っていい。
今年来日した外国人数は、10月末時点で初めて2000万人を超えた。大阪府には、昨年716万人が訪れている。勤め先近くの天神橋筋商店街には数年前から外国人客がとみに増え、タコ焼きを食べながら街を歩く姿もすっかり日常の光景となった。
外国人が大勢関西を訪れてくれるのはうれしいのだが、旅行者との摩擦も増え、「壁」が顔を見せ始めている。
まず外国人旅行者のマナーに対する苦言が増えた。「大勢で大声で話すので、もう来てほしくない」(天神橋筋のカフェ店)。日本橋の黒門市場の鮮魚店には「請不要〓」(触らないで)という中国語の貼り紙をよく見かける。
一方、外国人旅行者が差別的な扱いを受けたという訴えを見聞きすることも増えた。10月初め、ミナミの寿司店で韓国人客に寿司に大量のワサビを付けて出し、騒ぎになった。
外国人だとの理由で宿泊やレストランの予約を断られたというネット上の苦情書き込みも見かける。楽しむためにやって来た日本に「壁」があってショックを受けたという体験が、韓国、中国のネット上で徐々に拡散している。
外国人であることを理由にした不当な扱いは見過ごせない。それはレイシズムだというのが国際基準である。
飲食、旅館ホテル、不動産、交通機関など外国人と接触が多い業種には、何がしてはならない差別に当たるのか、急ぎ行政が核となって啓発活動をすべきだと思う。
大阪法務局の人権擁護部に聞くと「旅行者に対する差別事案があることは聞いているが、まだ特定の業種を対象にした啓発や研修はしていない」とのことだった。
これだけ大勢の外国人が仕事や旅行で来るのは、日本社会にとって初体験。外国人に日本のマナーを知らせる工夫が必要だし、迎える私たちは差別に対する感度をもっと高めたい。「壁」を作らせないために。<文と写真・石丸次郎>
■人物略歴
いしまる・じろう
1962年生まれ。アジアプレス大阪代表。朝鮮半島や中国を取材し、北朝鮮に住む人と連携して内部情報を発信している。
韓国人排斥を訴えるヘイトスピーチ。最近参加者は激減している=JR鶴橋駅前で2013年3月、アジアプレスの石丸次郎さん撮影
http://mainichi.jp/articles/20161122/ddl/k27/040/408000c
引用元: ・【毎日新聞】急増外国人に日本社会の「壁」 不当な扱い、見過ごせない/石丸次郎[11/23] [無断転載禁止]c2ch.net
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