1: 動物園φ ★@\(^o^)/ 2015/12/24(木) 16:21:56.08 ID:CAP_USER.net
【提言委員座談会】民主主義鍛え直せ 九州から地域再生
2015年12月21日 10時13分
戦後70年の今年、安倍内閣は国民の意見が割れる中、安全保障関連法を成立させた。国際社会がテロの
脅威に直面する一方、日本周辺でも、対話に動いた中国、韓国との関係が完全に改善されたとは言い難い
状況が続いている。アベノミクスでは成長戦略「新三本の矢」が打ち出されたが評価は高まらず、地方でも
人口減少、地方消滅論など厳しい現実が突きつけられている。こうした中、私たちは「日本の指針」「九州の
座標軸」をどこに据え、どう行動していけばいいのか。本紙の大型コラム「提論 明日へ」を執筆する提言
委員の座談会を開き、2016年からの中長期的な視座を語り合ってもらった。
-今年、安全保障関連法が成立した。それをめぐる動きをどう見たか。
姜 日本の安全をどうすべきかという国民的な議論を本格的にできなかったのは残念だ。
法案は、憲法の法的安定性や規範性を変えるような内容であったにもかかわらず、
民主主義の重要な手続きが中抜きされ、その結果、国民の中に反対、賛成という分断が走ってしまった。
平野 近代国家では、憲法以前の実体的な国家というものは前提とされていないはずだ。
そういう合意形成されていない「国体」のようなものを想定するから、
危機があれば憲法解釈の変更だって許されるという発想になる。それは非常に危うい。
日本人が、どこまで憲法を自分たちのものとしてきたのかを突きつけられた一件だった。
-今年は約3年半ぶりの日中韓首脳会談が実現。来年は日本で主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)や
日中韓首脳会談がある。今後、日本はどう中韓と付き合っていくか。
平野 中国脅威論とは何なのか。尖閣諸島のことなのか。日本全体が侵略されるという話なのか。
あえてグレーにしているようだが、具体化しなければ差別感情まで含めたいびつな脅威論が膨らむ。
宮本 中国が脅威なのか見極めるのは不可能で、まだ脅威の段階に到達していない。現時点は脅威だとして、
安全保障を構築するのは正しくない。そんな行動をとれば相手を誘い込み、逆にそうした中国をつくってしまう。
姜 日中韓はある種の権威主義的国家になっていて、それを国内のために活用する現状がある。
相手のマイナスが自分のプラスになるゼロサムゲーム的な感覚だ。エネルギー問題や少子高齢化など
共通課題を探し、議論を進めるべきだろう。日本は過激派組織「イスラム国」への空爆などに参加していないが、
サミットで何らかの後方支援を意思表示する可能性があり不安だ。
平野 ネトウヨ(ネット右翼)の書き込みを読むと「韓国は強烈な反日教育をやっている」という誤解がある。
日本の書店には中国や韓国を批判する「ヘイト本」が多くあるが、韓国の大型書店に反日コーナーはなかった。
国家の政治的なレイヤー(層)とは異なる交流を続けてゆくべきだろう。対立点から話を始めても、
関係は一層悪化してしまう可能性がある。その前に共感できる点を増やし、交流のチャンネルを複数化しておくことが重要だ。
関根 日中韓は課題はあるが、隣人であることに変わりない。粘り強く関係を保つ努力が必要だ。
若い世代は日本が明治以降、アジア各国で何をしたか、きちんと知るべきだ。
加害の歴史を教えることは自虐史観ではない。むしろ、これから新たな関係を作る前提の知識になる。
-九州の可能性や課題はどこにあるだろう。
龍造寺 九州が、もっと一つになればいい。台湾と九州は同じ島国でGDPもほとんど一緒。
共通点がある中で、台湾の方が一体化しており外向きだ。昔は長崎に出島があった。
九州を一つにまとめて“出島化”する。隣国である中国、韓国と積極的に交流をして
「九州人だったら付き合える」という島になっていけばどうか。九州出島化構想を提案したい。
全文
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/teiron/article/214249
2015年12月21日 10時13分
戦後70年の今年、安倍内閣は国民の意見が割れる中、安全保障関連法を成立させた。国際社会がテロの
脅威に直面する一方、日本周辺でも、対話に動いた中国、韓国との関係が完全に改善されたとは言い難い
状況が続いている。アベノミクスでは成長戦略「新三本の矢」が打ち出されたが評価は高まらず、地方でも
人口減少、地方消滅論など厳しい現実が突きつけられている。こうした中、私たちは「日本の指針」「九州の
座標軸」をどこに据え、どう行動していけばいいのか。本紙の大型コラム「提論 明日へ」を執筆する提言
委員の座談会を開き、2016年からの中長期的な視座を語り合ってもらった。
-今年、安全保障関連法が成立した。それをめぐる動きをどう見たか。
姜 日本の安全をどうすべきかという国民的な議論を本格的にできなかったのは残念だ。
法案は、憲法の法的安定性や規範性を変えるような内容であったにもかかわらず、
民主主義の重要な手続きが中抜きされ、その結果、国民の中に反対、賛成という分断が走ってしまった。
平野 近代国家では、憲法以前の実体的な国家というものは前提とされていないはずだ。
そういう合意形成されていない「国体」のようなものを想定するから、
危機があれば憲法解釈の変更だって許されるという発想になる。それは非常に危うい。
日本人が、どこまで憲法を自分たちのものとしてきたのかを突きつけられた一件だった。
-今年は約3年半ぶりの日中韓首脳会談が実現。来年は日本で主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)や
日中韓首脳会談がある。今後、日本はどう中韓と付き合っていくか。
平野 中国脅威論とは何なのか。尖閣諸島のことなのか。日本全体が侵略されるという話なのか。
あえてグレーにしているようだが、具体化しなければ差別感情まで含めたいびつな脅威論が膨らむ。
宮本 中国が脅威なのか見極めるのは不可能で、まだ脅威の段階に到達していない。現時点は脅威だとして、
安全保障を構築するのは正しくない。そんな行動をとれば相手を誘い込み、逆にそうした中国をつくってしまう。
姜 日中韓はある種の権威主義的国家になっていて、それを国内のために活用する現状がある。
相手のマイナスが自分のプラスになるゼロサムゲーム的な感覚だ。エネルギー問題や少子高齢化など
共通課題を探し、議論を進めるべきだろう。日本は過激派組織「イスラム国」への空爆などに参加していないが、
サミットで何らかの後方支援を意思表示する可能性があり不安だ。
平野 ネトウヨ(ネット右翼)の書き込みを読むと「韓国は強烈な反日教育をやっている」という誤解がある。
日本の書店には中国や韓国を批判する「ヘイト本」が多くあるが、韓国の大型書店に反日コーナーはなかった。
国家の政治的なレイヤー(層)とは異なる交流を続けてゆくべきだろう。対立点から話を始めても、
関係は一層悪化してしまう可能性がある。その前に共感できる点を増やし、交流のチャンネルを複数化しておくことが重要だ。
関根 日中韓は課題はあるが、隣人であることに変わりない。粘り強く関係を保つ努力が必要だ。
若い世代は日本が明治以降、アジア各国で何をしたか、きちんと知るべきだ。
加害の歴史を教えることは自虐史観ではない。むしろ、これから新たな関係を作る前提の知識になる。
-九州の可能性や課題はどこにあるだろう。
龍造寺 九州が、もっと一つになればいい。台湾と九州は同じ島国でGDPもほとんど一緒。
共通点がある中で、台湾の方が一体化しており外向きだ。昔は長崎に出島があった。
九州を一つにまとめて“出島化”する。隣国である中国、韓国と積極的に交流をして
「九州人だったら付き合える」という島になっていけばどうか。九州出島化構想を提案したい。
全文
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/teiron/article/214249
引用元: ・【西日本新聞】「ネトウヨは『韓国は反日教育している』と誤解」「中国は軍事的脅威だとして安保構築すべきでない」 西日本新聞座談会
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